目次
- 1 この記事について
- 2 概要
- 3 内容(ダイジェスト)
- 3.1 第1章 おかしな人は誰もいない
- 3.2 第2章 運とリスク
- 3.3 第3章 決して満足できない人たち
- 3.4 第4章 福利の魔法
- 3.5 第5章 裕福になること、裕福であり続けること
- 3.6 第6章 テールイベントの絶大な力
- 3.7 第7章 自由
- 3.8 第8章 高級車に乗る人のパラドックス
- 3.9 第9章 本当の富は見えない
- 3.10 第10章 貯金の価値
- 3.11 第11章 合理的 > 数理的
- 3.12 第12章 サプライズ!
- 3.13 第13章 誤りの余地
- 3.14 第14章 あなたは変わる
- 3.15 第15章 この世に無料のものはない
- 3.16 第16章 市場のゲーム
- 3.17 第17章 悲観主義の誘惑
- 3.18 第18章 何でも信じてしまうとき
- 3.19 第19章 お金の心理
- 3.20 第20章 告白
- 4 まとめと独立不覊に向けたアクション
この記事について
この記事の対象読者
- 投資をしてる方
- 投資をしようとしている方
この記事から得られること
- 投資をするときの重要なマインドセットを獲得できる。
概要
経済的な成功は、何を知っているかよりも、どう振る舞うか?が重要な問題。このどう振る舞うか?のことを「サイコロジーオブマネー(お金の心理学)」と呼ぶ。何をすべきかを知っていることと、その人が実際に取る行動は全くの別物なのである。お金との賢い付き合い方は、人間心理から学べる。歴史は繰り返さない。繰り返すのは常に人間である。
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内容(ダイジェスト)
第1章 おかしな人は誰もいない
- 人々の生涯にわたる投資判断は、その人が同時代い経験したこと、特に成人して間もない頃の経験に大きく左右される。
- 個人投資家がリスクをどれくらい負うかはその人の過去の体験に大きく影響される。
- 貧困層は高所得者層の4倍も宝くじを買う。
- 私たちは、みんな、自分独自の経験に基づいてその時々に意味があると思われる判断をしている。
第2章 運とリスク
- 人生は個人の努力を超えた大きな力に左右される。運とリスクの本質はよく似ている。
- 私たちは他人の成功を運に恵まれたからと公言することに抵抗を覚える。
- 実際、人の経済的な豊かさは両親の経済的地位に大きく依存している。
- 数えきれないほどの幸運(失敗)がレバレッジによってもたらされた。リスクと運はお互いの分身。
- あらゆる成功が努力によるものではないし、あらゆる貧困が怠惰によるものではない。
- 成功をもたらしたものが運であるのなら、その兄弟であるリスクがすぐそばにいて状況を簡単にひっくり返しかねないことを自覚しておくべき。
第3章 決して満足できない人たち
- 「十分」の感覚を持たなければ、不要なお金を稼ぐために大切な資産を危険にさらす。
- 「十分」の感覚がなければ、幸せは遠のく。幸福とは結果から期待値を差し引いたもの。
- 富の比較ゲームに参加しない。
- どこかでブレーキをかけなければ最終的には痛い目に遭う。
- それ以上のリスクを取るのをやめるタイミングを見極め、「もう十分だ」と考える大切さを知ること。
第4章 福利の魔法
- バフェットの成功の秘密は、若いころに経済的基盤を築き、長時間にわたって投資し続けたことにある。成功の最大の要因は時間だった。これが次福利の力。
- 投資に関する最強かつ最重要のアドバイスが書かれた本のタイトルは「黙ってじっと待て」であるべき。
- 良い投資とはそこそこのリターンを繰り返し何度も手に入れ続けること。そのとき福利が最大の力を発揮する。
第5章 裕福になること、裕福であり続けること
- 裕福さを保つ方法は1つしかない。それは、倹約と心配性の組み合わせ。
- 裕福になるのが得意でも、裕福であり続けるのが苦手な人は多い。お金を得ることとそれを維持することは別物。
- パラノイア(極度の心配性)でなければ、ビジネスの世界では生き残れない。
- バフェットは14回の不況を経験したがパニックになって売りに走らなかった。10歳から89歳まで一貫して投資を続けられたからこそ福利の恩恵を存分に受けられた。それが彼の成功を語る上で最も重要な点。
- 有能であることと、生き延びることは全くの別の能力。
- 大きなリターンを得ることより経済的に破綻しないことを目指す。福利の力を利用できれば莫大なリターンに頼らなくても資産を増やせる。
- たとえ途中で不運に見舞われたとしても長期的に見れば物事は自分が望む方向に進むと信じること。短期的には失敗しても長期的には成功できる。
第6章 テールイベントの絶大な力
- 周りの人間が正気を失っているときに普通のことができる者。
- 1つの成功を生むために必要だった無数の失敗作の存在がある。
- バフェットも生涯で400から500の銘柄を所有し、そのうちの10銘柄でほぼ全ての利益を得てきた。
- 半分は間違っていても稼げるのである。
第7章 自由
- お金が人生にもたらす最大の価値は「自由」。
- 従来の心理学が考察してきた客観的な諸条件のどれよりも、人間に幸福感をもたらす信頼性の高い要因は、「人生を自分でコントロールしている」というはっきりとした感覚があること。
- 人は自分が主導権を握っていると感じたいのである。誰かから何かをするように仕向けられると急に無力感を覚える。
- 現代人は豊かさと引き換えに時間を失った。
- ロックフェラーは思考し良い判断をするのが仕事だった。時間と労力の大半を問題を考え抜くことに費やしていた。
- 子供は親のお金を欲しがったりしない。子供たちはただ親が一緒にいてくれることを望んている。
- モノではなく時間こそが人生を幸せに導く。
第8章 高級車に乗る人のパラドックス
- 高級車や高級時計では君が本当に求めている他人からの尊敬と称賛は得られない。そんなことよりも謙虚さ、優しさ、共感があるほうが、多くの尊敬を集められる。
第9章 本当の富は見えない
- 富を築くに必要なのが自制心。
- 裕福になるための方法は資産を安易に取り崩さないこと。
- 富とは後で何かを買うためのまだ取られてない選択肢のこと。
- 富とはお金を使わないことだとしたら、富を築くことは何の役に立つのだろうか?
第10章 貯金の価値
- 個人がお金を貯蓄し倹約することはお金を増やすための方程式において、私たちが唯一コントロールできる部分であり将来的にも確実な効果が期待できる。
- 収入ーエゴ=貯蓄
- 現代は知性は確実な強みにならないが、柔軟性は強みになる。柔軟性こそ知性だけでは勝てない現代における最強の武器になる。
- 知性がテクノロジーに取って代わられた世界では、競争で優位に立てるのはコミュニケーション力や共感力など、数値で表しにくいソフトスキルを持つ人材。
第11章 合理的 > 数理的
- 不況時にも同じ戦略を貫くことほど長期的に投資のパフォーマンスを上げる要因はない。
- (長期分散投資の)ゲームに参加し続けるほどはっきりと勝率はあがっていく。
- 好きな企業への分散投資は、途中であきらめずに投資を継続すると言う面では良いモチベーションを与える。
第12章 サプライズ!
- 投資の世界は膨大な数の人々が限られた情報に基づいて不完全な意思決定を行いその意思決定が人々に大きな影響を与えそれが再現なく繰り返されている。
- 金利が長期にわたって上昇したのは約40年前が最後なので金利上昇に備えている投資家はほとんどいない。
- 未来は過去とまったく同じようにはならない。世界にはサプライズが潜んでいる。
- 世界の常識は刻々と変化している。
- 歴史から学ぶできは予測ではなく一般論。
第13章 誤りの余地
- 将来には絶対的な正解があると思い込んでいる。グレーゾーン、つまりさまざまな結果が許容される範囲内で物事を進めることが賢明な方法。
- 成功するためにはリスクを取る必要がある。だが自分を破滅させるほどのリスクは取るべきではない。
- 悪いことが起きたときのコストが人生を破滅させるようなものならば、95%の勝算があってもリスクには見合わない。
- レバレッジは日常的なリスクを破壊的なリスクに変えてしまいかねない破壊力がある。
- 投資で成功するためには長く投資を続けなければならない。
第14章 あなたは変わる
- 福利の効果を享受するための第一の法則はいたずらに投資を中断しないこと。
- 極端なファイナンシャルプランは避ける。
- 福利は何年、何十年もかけて成長させると最大の効果を生み出す。成功の鍵を握るのは持続性。
- 過去の自分の因人にならない。人は変わるという現実を受け入れできるだけ柔軟に対応していくべき。
第15章 この世に無料のものはない
- 投資の神様は、代償を支払わずにリターンを求める者を嫌う。
- 株は長期的に保有すべしという格言がある。
- ここでいう長期投資の代償とは、ボラティリティや恐怖、疑念、不確実性、後悔などに耐えること。
- 少しでも投資をかじればボラティリティが現実でありよくあることだと気づく。しかし多くの人はボラティティを回避(狼狽売り)しようとする。
- 市場の変動性を、「間違った判断をしたことに対する罰金」ではなく「将来的に利益を得るために耐えなければならない手数料」と考える。
- ボラティティ(暴落)は罰金ではなく、(狼狽売りしなかった場合にずっと後に得る)リターンを得るために必要な手数料。
第16章 市場のゲーム
- どんな資産クラスでも投資をする人によって目的や時間軸は異なる。そのため、ある人にとってはは馬鹿げた価格でも別の人にとっては意味のある価格になる。
- 勢い(モメンタム)のある投資資産は、短期トレーダーを魅了する。バブルとは短期的なトレーダーが増え投資の時間軸が短くなったことの表れ。
- 長期的な投資家が、自分達とは別のゲームをている短期的なトレーダーを参考にして投資をし始めた時には有害になる。
- 自分がどれくらいの時間軸で投資をしようとしているのかを忘れず、別のゲームをしている他人に惑わされないこと。
- 長期投資家の方針は、「世界が長期的に経済成長することを楽観視しインデックスファンドを中心に投資をするパッジブな投資であり今後30年間、経済成長による恩恵が自分の投資先にもたらされると確信しいている」
第17章 悲観主義の誘惑
- 人はたいて世の中を良くしようと1日を始める。だからほとんどの人にとって世界は良い方向に向かっている。だから途中で挫折することがあっても長期的に見れば良い結果を得られる。
- 過去100年間で株式市場は17000倍になったが、業界では破滅の預言者が現れる。
- 人類全体の進歩の大きさを考えれば悲観論より楽観論のほうに目を向けるべき。
- 悲観的になるのは人間の本能であり不可避なものだから。
- 世間が「人は飛行機で空を飛ぶ」という考えに楽観的になるためには何年もの時間が必要だった。
- 長期投資においては、成功の代償(長期的に実現される成長の過程で怒る変動と含み損)を見極めそれを支払う意思をもたなければならない。
第18章 何でも信じてしまうとき
- スタートアップ企業が成功するかどうかは、その会社がどれくらい努力するかと同じくらい競合他社の業績や市場の変化に左右される。
- 自分は世の中について自分が思っているよりもはるかに少ない知識しか持っていない。しかし誰もが複雑な現実世界を理解したいと思っている。だから自分の知らない世界とのギャップを埋めるために都合よく独自のストーリーを作り上げる。
第19章 お金の心理
- 物事がうまくいってるときには慎重に、うまくいかないときには寛容に。何事も見かけほど良くもなく悪くもない。
- エゴ(無駄な出費)を減らせば豊かになれる。
- 夜安心して眠れることを優先してお金の管理(投資手法の選択)をすべし。
- 投資で結果を出すための最大の秘訣は時間軸を長くすること。
- リスクは時間の経過とともに利益を生む。
- 真の成功とはラットレースから抜け出して心の平穏のために生きること。
第20章 告白
- 低コストのインデックスファンドにドルコストコ平均法で投資することがほとんどの人にとって成功する確率が最も高い投資法。
- 2019年までの10年間で大手投資会社のアクティブ運用型ファンドの85%がS&P500に勝てなかった。
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まとめと独立不覊に向けたアクション
金利の上昇局面でおとずれる暴落に対して、狼狽売りを避けるためのマインドセットを本書は再認識させてくれます。足る知る精神、エゴをなくす精神、投資の神様の話、など、何度も繰り返して自分の投資信念にしておくことで、長期リターンを得れることになります。投資をするなら本書を熟読することをお勧めします。
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