この記事について
この記事の対象読者
- 独立不覊に向けて具体的に何から行動していいか迷っている方。
- 自分の時間の使い方に興味がある方。
この記事から得られること
- 適切な順番で自分の時間を有効活用できる。
- 定期的に、自分の資産形成状況に応じてKPIを更新設定をするようになる。
私の振り返り
時間を浪費していた頃
私の反省話ですが、反面教師として参考まで。入社して普通にエンジニアとして働いてプライベートの時間はオンラインゲームとかYoutubeでゆるゆると過ごし、週末は飲み会やドライブ。たまに自己啓発系の書籍を読んだりしてましたが、得た知識を直接的に何かに有効活用できていない状態で数年を過ごしていました。この状態は漂流者の状態で資産形成も進んでいませんでした。漠然と自由になりたい想いはありましたが、目的地を設定せずにドライブをしているようなものでどこにも向かって行ってない漂流者の状態だったのです。
ある日、このままでは何かが足りないと感じて独立不覊という単語を意識するようになり、自分でも目指してみようと考え始めました。今振り返ってみると、ターニングポイントになったのは、独立不覊(≒ FIRE)するという『KGIの設定』でした。KGIを設定した後は、さらにKGIをいくつかのKPIに分割しそれぞれのKPI単位でPDCAを回すことを繰り返すようになりました。このようにして、自分の行動と思考が目的実現に向けて一貫性が出るようになりました。
転職で本業の収益UP
いきなり本業を退職して副業一本だとリスクが大きいのと、本業のメリット(銀行融資信用枠)も捨て難いところがあったので、「本業(転職含む)」を軸足としながら「副業(本ブログ)」を試行しつつ、「資産運用(投資と節約)」の3軸で行動する戦略で独立不羈を目指しました。本業では転職して年収を300万ほどUPして現在年収1300万。それぞれの職場ではその業界の給与水準の上限があります。給料を上げるためには、給与水準の低い業界で昇格するよりも、転職によって給与水準の高い業界で働くほうがはるかに効率がよいです。新しい技術(特にパブリッククラウド系)を積極的に習得し、それ以前に持っていたスキルと掛け合わせるこで、人材として希少性が出るので転職市場で有利になれます。WORK SHIFTで述べられている連続スペシャリスト的な行動は、変化が激しい今の時代には自分の労働市場での市場価値向上(本業の収益UP)には欠かせないと思います。
副業(本ブログ)の状況
優先順位として本業の転職に向けた成長と資産運用の学習に注力していたため、副業のブログはあまり継続できていませんでした。転職後は少し時間が取れるようになったのでぼちぼち再開しています。拙い50記事書いた状態でサボってたブログでも収益ゼロの状態を卒業していました。
準富裕層の仲間入り
2022年8月時点でアセットアロケーショントータルでは5000万超えて準富裕層の仲間入りができました。メインの米国株の運用状況は以下の通り。9月のQTに備えてキャッシュポジションが多めなのと、米国市場の暴落予想に備えて、株価底値固い配当銘柄中心にシフト(コア部分のVTI⇨VYM)させたかなりディフェンシブなポートフォリオにしてます。
あとは楽天証券で日本株の短期投資、仮想通貨、等をやってます。不動産投資もすごく勉強して、サラリーマン最大のメリットである『信用枠(融資限度額)を活用したレバレッジ』の利用も考えました。融資審査ではオリックス銀行の信用枠が1億円あったので、レバレッジをかけて築浅木造1棟買いから初めて年間150万のキャッシュフローが作れたのですが、負債リスクにたいしてリターンが小さいと感じて一旦、不動産投資は様子見中です。
資産形成軸でKGI /KPIを考えてみよう
まずはあなたの状況に適したKGIとKPIを資産形成軸で考えて設定しましょう。参考までに私の場合のKGI/KPIも記載します。
KGI (Key Goal Indicator)
目標資産5000万。(資産収入(税引き後配当収入4%)=年間200万の生活費)
👉年間総額400万積立投資で運用利回り9%なら10年で実現できると考えました。
下図は年間積立額が100万の場合と400万の場合でそれぞれ資産運用の利回りが5%、7%、9%の場合の15年間の資産額を示しています。KGI達成のために、自分の時間を、「種銭を増やすこと(転職or副業)」と「運用利回り向上」のどちらに多くを充てるのか? などを今の自分の状況での最適解(KPIの設定)に分解します。
KPI (Key Performance Indicator)
KGIを達成するために、❶副業収入、❷本業収入、❸家計支出、❹資産運用のそれぞれに年間KPIを設定ましょう。プロセス❶❷❸❹のどのプロセスに、今の自分の時間を使うことが最も資産形成結果にプラスに作用するか?を長期的/短期的な両方の目線で考えましょう。例えば、❹運用資産額が少ない状態では、投資方法の勉強に力を入れるよりも、まずは❹資産運用で使う種銭を増やすほうに時間を使ったほうが効率的に資産形成ができます。その逆に、本業収入が増えてる状態で資産もそこそこ形成できてくると、資産運用方法を最適化することが第1優先となります。また、各プロセスの改善に使った自分の時間に対するリターン(狙い通りに改善する成功率)も考慮しましょう。
No. | プロセス | 改善寄与度 | 改善効果が出る成功率 |
❶ | 副業 | ブログトライ中 | 小? |
❷ | 本業 (転職/昇給) | 低収入の方:大 高収入の方:小 | 低収入の方:大(比較的容易) 高収入の方:小(難易度が上がってくる) |
❸ | 家計支出 | 無駄使いが多い方:大 既に節約家な方:小 | すぐできてすぐ効果は出る。 ポイ活やクレシッドカード払いなど。 |
❹ | 資産運用 | 資産額大きい方:大 資産額小さい方:小 | リターンは平均(約7%)に回帰。 平均利回りが取れてないなら運用方法を見直す。 |
独立不覊( ≒ FIRE)を目指すなんて『どうせやっても無理でしょ?』と疑心暗鬼になら方もおられるかもしれません。私も以前はそうでした。だけど、普通のサラリーマンだった私でも今は準富裕層(NRIサイトのニュースリリースより引用)まで到達しゴールが見える状態までこれました。
サラリーマンの場合で子育てをされてる方だと、副業にじっくり時間をかけれない方も多いと思います。そいうい意味では、最も効率的な手段が転職で、採用面接の準備時間程度で収入UPの効果が得られます。ブログは参入障壁が高いので、時間を捻出する必要があります。
❶副業
KPI=年間積立額1万円
不動産投資で年間CF100万で検討してみたが、市況の状態が悪くて今は様子見。ブログで少しでいいから稼ぐを当面の目標としました。時間がある方はこ、動画編集やYoutubeやInstagramアフィリエイトなど、副業に集中するのもありだと思います。
❷本業
KPI=年間積立額100万円⇨400万円
最初は年間100万の積立しかできなかったのですが、稼げる分野に転職して年収が300万増えたので、その後は資産形成を加速することができました。あなたが今どんな状態であったとしても、転職は資産形成戦略上の費用対効果が絶大な具体的な選択枝だと思います。
今はQITAやGOOGLE先生のおかけで、プログラミングで困ったときの解決策がWEBに溢れており、エンジニアでない方でもプログラマへの転職が可能な時代になっています。文系出身の方でもできる選択肢なのです。
❸家計支出
KPI=年間支出200万以下
クレジットカード払いに切り替えたり携帯のキャリア見直し、お酒は付き合いのときだけ、ネトゲの課金やめる、夜は出歩かない、など支出を徹底的に削りました。北新地とAIONをお休みしたのが大きかった。
❹資産運用
KPI=運用利回り9%
ひたすら投資の本を読み漁り勉強しました。短期、長期、個別、インデックス、テンバガー、バーゲンハンター、等、色んな手法がありますが、最も着実だと思えた「株式市場そのものの成長に投資するインデックスドルコストコ法」をコア戦略としました。最初はバリュー投資(VYM /SPYD)で積み立てスタート。配当金の一部をサテライトの個別株投資にあてて、失敗もしましたが個別株投資を通じて金融と経済のリテラシーを高めるようにしました。(石油株は石油価格にほぼ連動する、海運株はバルチック海運指数に連動する等)。コロナショックの暴落時に、低金利かつ金融緩和でグロース有利のフェーズになると判断しバリューETF(VYM/SPYD)からグロースETF(QQQ)にシフト。2年後の2022年初に金利上昇が開始されると再びグロースからバリューにシフト。ここまでで当初計画の4年ほど短縮できました。しっかり投資の勉強してきたことが生きたと思います。2022年10月現在、金利上昇フェーズの株式市場の下落局面なので、配当金で安くなった株を買って株数をコツコツ増やしています。ポートフォリオ総額よりも、株数に着目すると、株価低迷時は株数を増やせる絶好のチャンスでもあります。(これとは逆に、株価が好調な時は気分はよいですが、株数は増えにくい)
成長軸で考える(内定獲得のために)
KGI (Key Goal Indicator)
内定獲得(人財としての成長結果として)
長期的にみると、人的資産への投資(能力の成長)がはいろんなプロセスに対してプラスに作用します。労働に対する良い思考(ビジネスマンとして好感される人格)は採用面接の合格率を高めます。金融経済のリテラシーは、自分の資産運用の成績に関係するだけでなく、視座をあげれば本業副業のビジネスにもプラスに作用します。自分の会社の財務の状態を把握して将来収益予想(将来年収予想)を客観的にしておくことで、転職する際の大事な判断材料にできます。また副業であっても、どんな副業を選択してどの程度時間を割くか?勝算はあるのか?といった判断の確度を向上させます。
まとめと次のアクション
まずKGIを設定する。次にKGIを自分の現在の状況でKPIに分解する。どのKPIをより高いKPIにアップデートするか?について優先順位を考える。多くのサラリーマンの場合、「転職」という選択肢が、かける時間が短く、費用対効果が大きいと思います。
2022年10月時点で、株価の低迷が続いています。ポートフォリオの総額よりも、株数に着目すると、株価低迷時は実は株数を増やせるチャンスでもあります。(これとは逆に、株価が好調な時は株数は増やしにくい)
普段から面接に合格するための思考やマインドセットを整えておきつつ、転職サイト/エージェントに登録して企業から求められる人物像(スキルセット)にミートさせておきましょう。
私の場合、ここまで進めれてきたコツは、『本質的なことはなんなんだろう?』と考えて腹落ちしながら取り組むようにしてきたことです。例えば、転職市場がこれだけ活発な本質は、『技術進化が早くなり、ほとんどの組織でリソーセスは常に不足している』ということだと思っています。企業側で採用する立場でしたから、猫の手も借りたいというプロジェクト状態で採用基準はかなり下げている時期もありました。だから、あなたが思っている以上に、あなたの市場価値は高く評価されていいと思います。また、副業の本質は、『インターネットの普及により誰でも顧客接点を持てるようになったこと』だと思っています。マーケティングを学びセールスライティングを学び、コツコツやれば誰にでもチャンスがありそうです。