加藤真平さんのビジョンとAutoware

 プラットフォーム戦略が下手な日本を、Googole等のプラットフォーマーによる自動運転分野の独占から守るために、「自動運転技術」の開放を目指してる加藤真平さん。ビジョンは人を突き動かす。

どんな方?

 1982年生まれ。東京大学大学院情報理工学系研究科准教授、名古屋大学未来社会創造機構客員准教授、株式会社ティアフォー取締役会長兼最高技術責任者(CTO)、「The Autoware Foundation」代表理事。慶応義塾大学理工学研究科開放環境科学専攻後期博士課程修了後、カーネギーメロン大学、カリフォルニア大学の客員研究員、名古屋大学大学院情報科学研究科准教授を経て、現職。専門はオペレーティングシステム、組込みリアルタイムシステム、並列分散システム。

現場HP(https://gemba-pi.jp) より引用

ビジョン達成のアプローチ

ティアフォー

 加藤さんが自身のビジョン実現のために起業した技術集団の会社

公式HPより

創造的破壊

 今の自動車業界は垂大手自動車メーカーによる垂直統合型のクローズドな世界で、関連企業以外の人たちは、自動車産業に参入して発展に貢献したいと望んでも、ほとんど手段がない。自動運転の世界では、あらゆる技術を誰もが使えるよう民主化することで、その状況を打ち破りたい。

https://gemba-pi.jp/post-191161 より引用

Autoware

 ROS(RobotOS)の上で動作する自動運転用OS。自動運転では、遠隔操作や動的地図機能といったように、車の中には搭載できずにクラウドに配置せざるを得ない機能がある。車、エッジ、リージョンの3箇所のコンピュータに対して、分散機能配置することに適しており、世界中の研究者・起業から支援されている。

Monoistより引用

GitLab

 Autowareはオープンソースなので、GitHub/GitLabに公開されている。なお、現在は最新版はGitLabのみで更新されている。

Autoware Foundation

 米Apex.AIおよび英Linaroとティアフォーが共同で自動運転OSの業界標準を目指す世界初の国際業界団体(AutowareFoundation)を創設。

 

BtoGビジネス

 過疎地域におけるラストワンマイルの物流では、BtoCやBtoBのビジネスモデルは成り立ちにくい。ただし、公共事業として国民生活に役立てる目的で国が予算を計上してくれれば、事業は維持できる。これをBtoG (business-to-government)という新しいビジネスモデルとして捉えている。

https://gemba-pi.jp/post-191161 より引用

ビジョンから情熱が生まれる

 加藤真平さんが自動運転の世の中を創造するためにAutowareに情熱をささげられるのと同じように、高いビジョンを持つテスラのイーロン・マスクは、「人類救済」というビジョンをたて、化石燃料によるCO2削減するために、EVやソーラー発電で地球規模で実現しようとしています。高いビジョンがあると、行動力やバイタリティが高まり、ビジョンの実現に向けて、「行動」することでそれがさらに「情熱」に変わっていく良いスパイラルになっていくんだと思います。

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