自立(成功)できるかどうかは行動できるかどうか? 次に、行動できるかどうかは、行動のベースとなる欲求の源泉があるかどうか? 人間の欲求については、マズローによって層別されている。
アブラハム・マズロー
人間性心理学の最も重要な生みの親とされている。これは精神病理の理解を目的とする精神分析と、人間と動物を区別しない行動主義心理学の間の、いわゆる「第三の勢力」として、心の健康についての心理学を目指すもので、人間の自己実現を研究するものである。彼は特に人間の欲求の階層(マズローの欲求のピラミッド)を主張した事でよく知られている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
欲求のピラミッド
人間は、自己実現に向かって絶えず成長する生きものであるとして、人間の欲求を5(6)段階に理論化したもの。人間には5(6)段階の「欲求」があり、1つ下の欲求が満たされると次の欲求を満たそうとする心理的行動を表す。
衣食住に不便のない生活ができている人(FACTFULNESSのLVEL4の国で生活する人)は、存在欲求の段階に到達してる人が多いと思う。この存在欲求について深掘りしてみる。
自己実現欲求
欠乏欲求が満たされると、次は自己実現欲求を持ち始める。成功したいとか、独立したいとか、自分のための実現欲求。自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分がなりえるものにならなければならないという欲求。「自己実現者」には、以下の15の特徴が見られる。
今までいろんな書籍を読んでたけど、多くは自己実現のための本だった。自己実現のバイブルとして有名な、「思考は現実化する」や、「7つの習慣」も、自己超越欲求については、あまり記載されていない。
自己超越欲求
最上位の欲求。言葉から誤解してはいけないが、「自分のため」に過去の自分を超越したい(成長したい)という欲求ではない。「自分のため」から、「他者のため」に、見返りを求めずに行動する欲求を指す。自己実現が達成できた多くの成功者は、この自己超越欲求に到達するらしい。マイクロソフトのビルゲイツさんとかも慈善活動に積極的でこれに該当するんだと思う。この段階の欲求レベルに到達するのは全人口の2%程度らしい。2%しか到達しないってことは、親が自分の子供のためにする行動は、これには該当しないのだろう。なお、自己超越者には以下の11の特徴が見られる。
欲求の大きさで決まる
他者のための欲求である自己超越欲求には到達してないから分からないけど、自己実現欲求までのフェーズに限定すれば、結局のところは欲求の大きさで決まると思う。日本だと、欲深いことは美徳ではないとされるけど、他人に迷惑かけない範囲で、ルールを守った節度ある欲深さは、より良く生きるためには大事で、行動の源泉になる。
あまり慈善活動をしていないと言われていたジョブズさんの名スピーチにあるように、「Stay hungry, Stay foolish」だ。